ジャズリックス記事の第三弾は、前回のリーモーガンのフレーズに続きまして、クリフォード・ブラウンの2-5-1フレーズを紹介します。
ジャズリックス偉大なジャズミュージシャン(ジャズジャイアント)の演奏した名曲・名盤で中から、実際にアドリブで使いやすいと思ったフレーズを紹介していますので、ジャズのアドリブを勉強されている方は、是非参考にしてください。
今回フレーズは、ヘレンメリル・ウイズ・クリフォードブラウン(Helen Merrill with Clifford Brown)というアルバム中に収録されているユードビーソーナイストゥカムホームトゥ(you’d be so nice to come home to)の間奏部分でクリフォードブラウンが演奏しているアドリブソロになります。
30年ほど前にジャズを聴き始めた頃から好きだった曲ですので、私としてはとても思い入れがあって、何となくアドリブフレーズも頭に残っていて、このフレーズが演奏できるというだけで個人的にはテンションがあがる内容となっています。
ご存じない方も極めつけの歴史的な名演ですので、是非チェックしてフレーズをマスターしてください。
このあとYoutubeの音源も紹介させていただきますので、最後まで確認ください。
Jazz licks(#3) from you’d be so nice to come home to by Clifford Brown
では、私が採譜して、12キーに移調したクリフォードブラウンの2-5-1フレーズのスコアを下に貼り付けます。
とてもシンプルな解決感がある2-5フレーズとなっています。
Ⅱm7コードの9thからスタートして7thまで上昇、そこから下降して、
V7コードのルートからビバップスケールでルート音まで下降して、少し上昇して
Iコードのルート音で解決していきます。
Ⅱm7コード、V7コード、そしてIコードのコードトーンを流れるように上昇して下降して解決するので、コードの対してとてもINな(外れた感じのしない)フレーズだと思います。
歌の伴奏にて、アドリブの終わりをしっかり分かる形で終わっているような気がしました。
ちなみに、一番最初の音をⅡm7コードのルート音で始めると、初心者にもリズムが取りやすく、各コードのすべてルート音から始まるので、覚えやすくなると思います。
クリフォードブラウンが演奏している音源
再生してすぐに該当のフレーズになるように、再生位置の2:58に設定して貼り付けています。
私自身はサックスを演奏していているのですが、このフレーズ紹介は3回続けてトランぺッターのフレーズになってしまいました。
トランぺッターは、シンプルで分かりやすいフレーズをよく演奏されているので、アドリブの入り口としてはとても参考になることと、トランペットの音が好きだからなのか、フレーズが頭に残りやすい気がしています。
参考にCDのリンクを付けておきます。
次回は、どんなフレーズを紹介するか、まだ考えていませんが、使いやすいフレーズを見つけて、自分の練習のために譜面を作成後にシェアしたいと思いますので、ご期待ください。
これまでに、紹介した2つのフレーズについて、まだ確認されていない場合は、是非したの2つの記事も参照ください。
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