【ジャズリックス(#4)】ハンクモブレーの2-5-1フレーズより

アドリブノウハウ
スポンサーリンク

ジャズリックス記事の第4弾は、前回のクリフォードブラウンのフレーズに続きまして、ハンクモブレーの2-5-1フレーズを紹介します。

ジャズリックス偉大なジャズミュージシャン(ジャズジャイアント)の演奏した名曲・名盤で中から、実際にアドリブで使いやすいと思ったフレーズを紹介していますので、ジャズのアドリブを勉強されている方は、是非参考にしてください。

今回紹介するフレーズは、オレンジ色のジャケットが印象的なハンクモブレーのアルバム「Dippin」に収録されている「Recado Bossa Nova」のアドリブソロで演奏されているフレーズになります。

「Recado Bossa Nova」は、別名「Gift」というタイトルとしても有名なジャズスタンダートで人気曲ですので、ご存じの方も多いと思います。

ハンクモブレーは実際に人気曲のアドリブソロで演奏しているフレーズですので、覚えて演奏できるようになると、テンション上がると思いますので、是非ご確認ください。

このあとYoutubeの音源も紹介させていただきますので、最後までご覧頂ければと思います。

Jazz licks(#4) from “Recado Bossa Nova” by Hank Mobley

では、私が採譜して、12キーに移調したハンクモブレーの2-5-1フレーズのスコアを下に貼り付けます。

このフレーズですが、実際ハンクモブレーがテナーサックス(Bbの楽器)で演奏しているのは、1段目のBm7(b5)-E7-Am7になります。

分析してテンションを記入していますが、♯9や♭9が出てくるので、オルタード系のフレーズと考えられるように思います。

実は、この音形は、Fm7の音に9thを足して、9thから急降下するフレーズとなっています。

Fm7ですと、ソ(9th),ファ(Root),ド(5th),ラ♭(3rd),ソ(9th),ファ(Root)になります。

最後の音は、何のコード音に解決するかによって、変化は必要になってきますが・・・

なので、1段目のフレーズは、Fm7のコード上ではとてもインサイドな感じで演奏できるフレーズだったりします。

今回のハンクモブレーの例では、このフレーズをドミナントコード(Ⅴ7)で使用していますが、マイナーコードの時にも使えるので、多くの場面で活用しやすいフレーズだと思います。

実際にジャズのアドリブの中でよく耳にするフレーズなので、マスターしてアドリブのネタ(引き出し)とし持っていたいフレーズですね。

ハンクモブレーが演奏している音源

ちょうど紹介しているフレーズが演奏しているところに合わせて、2:38を開始位置として貼り付けています。

参考にCDのリンクも付けておきます。

この記事を書きながら、もう一度聞きなおしていたら、別の場所で同じフレーズ(キーは異なりますが・・)を演奏しているところを発見しました!

3:08辺りなのですが、Dmのところで、Dmに9thを足した同じ音形のフレーズを演奏しています。

若干リズムが異なっていますが、音の並びは同じです。

最初に私が紹介したマイナーコードでも使えるフレーズであることをまさに実演している個所になります。

是非こちらもチェックして頂き、マイナーコードアドリブのネタとしてご活用頂ければと思います。

もう一度、この音源を聴きなおしていたのですが、リーモーガンのトランペットのアドリブソロの中でもこのフレーズを演奏しているところを2つ見つけました。

4:27付近と5:24付近です。こちらも是非聞き比べてください。

このように歴史的なジャズプレーヤーが頻繁に演奏したフレーズということが分かりましたので、必ずマスターしておきたいフレーズだと思います。

では、今回のフレーズ紹介は、以上にしたいと思います。

最後まで確認ありがとうございました。

また別のフレーズを検討して紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

過去にフレーズを紹介したページのリンクを下につけておきますので、合わせてご確認頂ければと思います。


ブログランキングに参加しています。応援をよろしくお願いいたします。

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村

オンラインレッスンをお探しの方は、第一線で活躍中のプロ講師も登録しているオルコネを要チェック!


コメント

タイトルとURLをコピーしました