偉大なジャズミュージシャン(ジャズジャイアント)の演奏した名曲・名盤で中から、実際にアドリブで使えそうなフレーズを紹介する記事の第八回目です。
6回目と7回目は、ジャッキーマクリーンのフレーズを紹介しましたが、今回は、デクスターゴードンです。
豪快なサウンドで人気のテナーサックス奏者の1976年に録音されたアルバム「Biting The Apple」に収録されている「Blue Bossa」のアドリブソロの1フレーズを紹介いたします。
ジャムセッションでよく演奏されるスタンダード曲「Blue Bossa」をデクスターゴードンがワンホーンで豪快にプレイしている名演で、たくさん参考になるところがあるのですが、今回はその中から、とてもシンプルで使い勝手の良さそうなメジャー・2-5-1フレーズを取り上げます。
では、私が採譜して12キーに移調した譜面を貼り付けますので、ご確認ください。
Jazz Licks(#8) from “Blue Bossa” by Dexter Gordon
Ⅱm7(サブドミナント)コードのルート音で始まって、ⅠM7(トニック)コードの3度で解決する山形に上昇して下降するとてもシンプルでフレーズとなっています。
Ⅱm7では、単純にドリアンスケールを上昇するのみ。
V7では、13thの音からルート音へ半音進行で上昇後に下降(この中に、ビバップスケール的なアプローチが含まれている)して、一気にⅠM7の3度へ着地するフレーズとなっています。
とても覚えやすくてコード感がしっかり出るフレーズになっていると思います。
これは、覚えておいて損しない。いつでも演奏できるようにしておきたいフレーズだと思いましたので、紹介させていただきました。
デクスターゴードンが演奏している音源
今回紹介したフレーズが演奏されている場所に合わせて、1:07を開始位置として貼り付けています。聴きなおす際、1:07辺りから再生ください。(ちょうど1:08くらいが今回のフレーズです)
実際に偉大なジャズミュージシャンが演奏している音を聴いて、ニュアンスを真似ることが大切だと思いますので、何度も聴いて参考にしてください。
参考にCDアルバムのリンクを付けておきます。
では、今回のフレーズ紹介は、以上にしたいと思います。
当ブログでは、これまでにマイルスデイビスのフレーズなども紹介していますので、他のページも是非参考にして頂ければと思います。
最後まで閲覧ありがとうございました。
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