ジャズが聴けるブログ管理人のヤキマクです。
今回は、ジャズサックス勉強中の私自身の練習用に作ったアドリブ練習の譜面をシェアします。
ソニーロリンズ(Sonny Rollins)の名盤サキソフォーンコロッサスの名演で有名なモリタート(Moritat)、別名マックザナイフ(Mack the knife)のコピー(transcription)をベースにして、アルトサックス用に移調して私がアレンジした譜面になります。
アルトサックス用に移調し、自分で吹きやすいように音数を減らしていますが、所々ソニーロリンズの雰囲気を残しているので、それっぽく聞こえるアドリブになっていると思います。
これらのフレーズを頭に叩き込んで、自分のものにできれば、ソニーロリンズっぽいモリタートのソロをアルトサックスで吹けるようになること間違いないと思いますので、一緒に練習しましょう。
ソニーロリンズ風モリタート ソロ譜面
16小節×6コーラス(≒32小節×3コーラス)分の譜面となっています。
ソニーロリンズのアルバムの演奏では、8コーラスあるようですが、厳選したフレーズに絞って、移調&アレンジしています。
ちなみに原曲は、私のブログ記事のハードバップ入門から視聴可能です。(4曲目に収録されています)
尚、この譜面のpdfファイルは、非公開とさせていただいています。
採譜とアレンジをしていて気づいたこと
ビバップスケールが効果的に使われている
Am7-D7の2-5の流れの中で、D-C#-Cの半音階。
所謂ビバップスケールを使われているところが、格好良いと感じました。
特に4コーラス目の3小節目と4小節目のそれぞれ4拍目。
D7の7度へ着地する時のD-C#-Cの半音下降。
Am7の3度へ着地する時のD-C#-Cの半音下降。
クリシェ進行が効果的に使われている
3コーラス目の5小節目と6小節目。
Am7-D7の流れの中で、A-G#-G-F#の半音下降。
Aの音はオリジナルのソニーロリンズのフレーズにはないのですが、吹きやすいように音を足しています。
あと、5コーラス目の最後の2小節もG#-G-F#の半音下降していますね。
参考にクリシェの意味を紹介しておきます。
クリシェ 音楽における用法
同じ和音が長く続くとき、構成音の一つを半音・全音ずつ変化させていくこともクリシェという。
wikipedia
9~10小節目のEm7 Dに#が付く
各コーラスの9~10小節目のEm7
ソニーロリンズさんのフレーズの大半は、Dの音が#している。→ そこが格好良い!
ひとつ前のコードのB7の延長なのか?
Eハーモニックマイナースケールなのか?
モリタートは、(コンサートキーで)Bbメジャーの曲だと思いますが、8小節目~10小節目はGmと捉えて、Gハーモニックマイナースケール(アルトサックスではEハーモニックマイナーになる)で演奏することでマイナーを強調しているのでしょうか。
詳しい理屈は分からないのですが、ソニーロリンズさんは何かの考え(感覚?)に基づいて演奏されていたのでしょうね。
では今回の記事は以上としたいと思います。
当ブログでは、ジャズのアドリブに関係する記事など他にも投稿していますので、参考にして頂ければと思います。
今回シェアしたモリタートの伴奏音源などもありますので、良かったら利用して頂ければと思います。
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